ハリウッド映画復活〜3×3パワー
ハリウッド映画が好調である。1992年以来ずっと成長を続け2004年には過去最高となったアメリカのBOX OFFICE。だが2005年に前年比-6.1%という大きな落ち込みを記録しハリウッド映画ももう飽きられたのではという声も聞かれた。
しかし、そこはさすがにハリウッドの底力である。今年のかき入れ時のサマーシーズンは過去最高だった2004年を超える40億ドル(約4.600億円)を記録、年間を通じても上回る可能性が出てきた。
好調の牽引力となっているのが3×3パワーである。『スパーダーマン3』『シュレック3』『パイレーツ・オブ・カリビアン3』といった続編3作目の3本がそれぞれ2007年BOX OFFICの1位、2位、4位を占めている(本日現在BOX OFFICE MOJOより)。何れも前作よりは数字を落としているもののBOX OFFICE復調の原動力となっている。
現時点で年間BOX OFFICEベストテンの内5作品が続編ものである。賛否はあろうが以前よりは続編の寿命が長くなったのは確かであろう。これは続編の失敗例を研究しそれを作品に活かしたスタジオの努力のたまものである。
アニメもBOX OFFICE復調に貢献している。『シュレック3』が年間2位、『レミーのおいしいレストラン』同7位、『シンプソンズ・ザ・ムービー』が同10位につけている。シンプソンズは7/27公開なのでもう少し数字を伸ばすであろう。
メジャー各社が一斉に3Dアニメを公開した2006年は空前のアニメラッシュであった。ピクサー、ドリームワークスの3Dアニメにおける成功を見たメジャー・スタジオが我も我もと製作に参入した結果であるが、その結果は大きく明暗を分けるものとなった。今年に入りメジャースタジオの総参入体制は崩れ、ピクサー、ドリームワークス+αという陣容で均衡を取り戻そうとしている。
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