『ドラゴンボール』実写化②〜トランスフォーマーで一気に実写化が加速
ここ数年、ハリウッドでは優れたストーリーが枯渇しているせいか、日本のマンガ、アニメ原作に対する興味が高まり、実写化のオプション権を購入するケースが増えていた。とはいうものの、先例がなかったせいか、なかなかオプション行使までたどり着かず関係者をヤキモキさせていたが、『トランスファーマー』がヒットし、それまでペンディング状態であった一連のマンガ、アニメ原作の実写化が一気に加速した。
それらの中で一番早く公開されるのが5月公開の『Speed Racer』である。こちらがトランスフォーマーのヒットとは関係なく製作されていたのは、一重にアニメオタクとの誉れ高いウォシャウスキー兄弟の原作(1960年代に製作されてアメリカで放映された『マッハGoGoGo』)に対する確信によるものであろう。
『Speed Racer』は公開時期やスタッフの顔ぶれを見てもかなり力の入った作品であることが伺える。私自身『アニマトリックス』の制作に関わって感じたことだが、ウォシャウスキー兄弟の尊敬する原作者や監督に対する敬意はかなりのもので、おそらくこの作品に関してはプラスの驚きはあっても、幻滅を感じることはないものと思われる。おそらく『マッハGoGoGo』へのオマージュ溢れた作品になるであろう。
それと対照的なのが8月に公開される予定の『ドラゴンボール』である。設定やキャストに対して、一部ファンから早くもネットを中心として不安の声が聞こえてきている。まあ、正式に発表されたキャスト、漏れ伝えてくる設定などを聞くと、私でも「おい、おい」と突っ込みたくなるところがあるが、果たして国民的キャラ『ドラゴンボール』の運命は一体どうなるのか?
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