中国訪問記13〜CCTV好評だった『秦時明月』
レコード会社の社長Tさんがアグレッシュブだったのが音楽だけではない。『太陽を盗んだ男』『セーラー服と機関銃』などの実写映画、『うる星やつら』『めぞん一刻』といったアニメの分野にまで進出した。また俳優のマネージメント部門からは村上弘明、永瀬正敏、伊原剛、堤真一、河合美智子、川平慈英といった人材が育った。
エンタテイメント産業において斯くの如き実績を残したTさんを未だに尊敬していることもあって、うり二つのこの中国人アニメ経営者&クリエーターに興味を抱いた次第であった。実に単純な動機なのであるが、果たしてこの中国人にTさんのような果てしないクリエィティブ・マインドがあるのか確かめたかったのである。
というような個人的な理由で申し訳ないのであるが、そのような興味もあってその中国人経営者&クリエーター沈さんが営むSTAR Q(杭州玄机科技)を訪れた。そこは杭州の動漫基地の立派なビルの中にある3Dアニメを中心とした製作会社であるが、社長の沈さんからしてまだ30代の若い会社である。
STAR Q製作、沈さん監督の作品が『秦時明月』である。このアニメ、昨年CCTV(中国中央テレビ)で放映され大きな反響を呼んだのであるが、実は中国で初めての本格的な3Dアニメテレビシリーズであり、まだ日本でもこれほどのスケールの3Dアニメシリーズがないことを考えると快作と呼んでも差し支えない作品である。
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