マンガ関連本4〜『現代マンガの冒険者たち』(南信長/NTT出版2,400円)
NTT出版の植草本
戦国武将の名前みたいなマンガ評論家の本、実は「植草本」である。植草本とはNTT出版その人有りと知られる植草健次郎氏が編集した本という意味である。というか私の著書『アニメビジネスがわかる』の担当編集者でもある。だから面白くないわけがない(いやホントに)。
植草本というよりは「植草どん」といった風貌である氏がこれまでNTT出版で手がけてきた本は一目見れば彼が編集したとわかる。
『マンガ学への挑戦』(夏目房之介)
『マンガの居場所』(夏目房之介/宮本大人/鈴賀れに/瓜生吉則/ヤマダトモコ)、『日本アニメーションの力』(津堅信之)
『テズカ・イズ・デッド』(伊藤剛)
『「コマ」から「フィルム」へ』(秋田孝宏)
『戦争はいかに「マンガ」を変えるか』(小田切博)
『アニメ作家としての手塚治虫』(津堅信之)
『描きかえられた『鉄腕アトム』』(小野卓司)
そしてこれから書評を書こうと思っている、
『アニメックの頃… 編集長(ま)奮闘記』(小牧雅伸)
『おたくの起源』(吉本たいまつ)
などである。植草さんを知る前にも氏の編集した本は私のライブラリーにあった。必ずセンサーに引っかかるのである。
私の本のタイトルをつけてくれたのも氏である。最初は余りにも直裁で芸がないとも思ったが今思うと大正解であった。出版した頃googleで「アニメビジネス」という言葉を検索しても数百しかヒットしなかったのが、今では30万件近くにもなっている(いい加減しつこいこのブログが貢献していると言えるかも知れないが・・・)。
『アニメビジネスがわかる』も実は今年に入って3刷となった。とは言ってもNTT出版の初刷り、再版の数字は極めて控えめで多分皆さんが思い浮かべているような数字ではない。それでも、書いた方としては多少貢献できたかなとは思いたい。
横道に逸れっぱなしで全然紹介できなかったが本書は面白い。ここから書きはじめるとえらく長くなってしまいそうなので止めておくが、とにかく呼んで損はない本である。
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