海外進出に積極的なフジテレビ
某近未来SF韓流ドラマ「エデンの東」、もとい「東のエデン」は制作費がかかっている(ほぼ同時期に「エデンの東」という韓流ドラマがオンエアーされていた。ついでにフジがラテ欄の一番右に移動したこともあって戸惑った)。一話目の背景を見た瞬間そう思った。これじゃテレビシーズだけで回収するのは難しい。
この作品に関しては、おそらく最初から映画化して回収するといビジネススキームが組まれたのであろう。あるいは回収できそうもないので映画化しようと思った可能性もある。さらに映画企画だったがオリジナルということもあってまずテレビでという展開を考えたのかも知れない。いずれにせよ、上映というのが今後のアニメビジネスのキーワードのひとつとなるのは間違いないであろう。
この作品の背景にしても劇場用に転用できるクオリティのもので、今後、「ハイクオリティで制作、テレビでオンエアー、その後映画に編集して上映」という二毛作タイプのビジネスモデルが多くなるかも知れない。多分こうでもしないとハイバジェットなテレビアニメはもうつくれないのではないか。
ということで前田執行役員の話に戻るが、フジは真剣に広告外収入考えはじめたということであろうが、一番やる気と体力のある会社にしてようやく今からのスタートである。体力が落ちつつある他社は大丈夫であろうか?(じゃないとい話も聞かれるが)
フジが海外に目を向け、ゼニの取れるコンテンツを目指したことはある意味今後のテレビ(というかテレビ局全体の)の方向性を占える。どういうことかというと、多分力を入れる作品とそうでない作品が明確に分かれてくるということである。極端に言えば、凄くリッチなドラマがちょびっツあって、どーでもいいバラエティが増えるであろうということだ。断言は出来ないがそんな予感がする。
そして、この現象がテレビアニメにどう影響するかはまだわからない。
(写真はコスパのブース)
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