『テレビ局の裏側』中側勇樹
(09年11月/PHP/952円税別)
上士と下士であるがぜよ
生来の野次馬根性でテレビ局の裏側と言われると読んでみたくなる。で、読むと、まあ大体予測していたとおりのことが書かれている。
その根底にあるのが要するにテレビ局と外部制作会社との身分格差である。そう、このテレビ局と制作会社の身分格差は、まるで土佐藩の上士と下士の様であるがぜよ、なのである。テレビ局員が制作会社の生殺与奪権も持っちょるところも、まっこと同じぜよ(毎週見てるきに)。
といいながら、最近では上士を召し抱えるテレビ藩の台所事情が次第に苦しくなってきちょるそうな(しつこい)。そこでテレビ藩が取った施策は禄高の下降を貿易で補おうとすることである(事業外収入)。
赤坂にある某藩は不動産が多いと聞くが、実はビデオメーカーとしても版蛇尾ビジュアル、ワーナーホームビデを次ぎ3位にランキングされている。その内訳はほとんど映画とアニメである(Rookies、クローズ・ゼロ、けいおん等々)。
閉塞感漂うコンテンツ&メディア業界ではあるが、本当は今こそ維新の時のような上士と下士が競争できるようなダイナミズムな環境が必要とされているのではないだろうか。
(蛇足ながら・・・)
一週間ぶりの更新。だんだん日曜大工の域に入ってきたか・・・
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