日本のアニメ企業の資本金
さて、気になるアニメ制作企業の資本金である。昨今は資本金が少なくても起業できるシステムになっているが、存続年数の平均が19年のアニメ制作系企業においては、資本金の多寡がある程度企業規模の目安となるであろう。
ということで、制作・作画系104社の平均資本金は1億7,079万126円であった(資本金に関してはアンケート回答のほか、ホームページ等公知の資料も参考にした)。この平均資本金を見ると、アニメ業界は意外と資本金が多い企業が多いような印象を受ける。
しかし、実は元請に88億円と29億円、準元請に33億円と突出した資本金の企業があるためにこうした平均値になった次第である。(その3社の次は4.5億円になる)。そこで、この3社を除いた平均資本金を算出してみると、2,744万7,189円という数字となった。まあ、妥当なところか。
一方、美術27社の平均資本金は454万8,148円となった。これが意味することは、昔で言うところの有限会社が多いということである。次回資本金の配列状況について説明するが、制作系の多くの企業も美術と同様のレベルであった。
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