ジブリ史上、最強の展示? 昨日、一足先に東京都現代美術館で「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」の内覧会に行ってきた。今年はアリエッティの公開に合わせてのスタートである。 ジブリにはこうした展示を手がける部があるのだが、これが映画同様なかなか気合いが入っていて、毎年現代美術館でやっている「真夏のアニメの祭典(©増田)」は目が離せない。確か2004年の『日本漫画映画の全貌』の時に初めて見に行ったと思うのだが(でも、多分前年の「ジブリがいっぱいスタジオジブリ立体造形物展」に行ってる)、その展示もさることながらカタログには驚いた。 その内容の充実度はアニメの勉強をしている人間なら必携ものである。企画はなみきさんがやってはいるが、この時にジブリの気合い度を思い知らされた次第である。 その後も、ディズニーや男鹿さんの展示顔を積み重ねてきた訳であるが、今回はアリエッティ×種田陽平である。企画も異色ながら展示もこれまた初の取り組み。要するにアリエッティを実写化したとして、種田陽平が美術をやったならという設定である。オープニングセレモニーの挨拶を聞く限り、言い出しっぺはどうも鈴木さんらしい。 ということなのであるが、実は種田さんとも多少縁があった。その昔、かつて在籍していたキティレコードに、早稲田を出た秋田出身の山野という女の子が入社してきた。つり目のベティ・ブープの様なその女性は伊知地さんの下で映画の宣伝などを担当、相米監督などから薫陶を受けた後、いつの間にか名前が種田となっていた。そう、この種田氏と結婚したのである。 隣にいた元同僚、現在ADKの松下さんによると、二人は1985年に結婚したとのこと。種田さんは、1983年の『だいじょうぶマイフレンド』で美術助手をやっており、キティに結構出入りしていたそうなので、顔を合わせたこともあったのではないかと思う。 話がだいぶん逸れたが、一度東京都現代美術館に出かけられてはどうか。種田氏の業績もわかる展示になっている。そして、帰りには森下の「山利喜」にでも寄られては。
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