貴重な一次情報
著・編集がデジハリの高橋さん(人材育成)、精華大学の津堅さん(歴史)で著者がアニメ監督の高橋良輔氏(大阪芸術大学/演出論)、東京工科大学の三上さん(制作手法と技術)、長野大学木村誠氏(アニメビジネスの基本モデル)、ドワンゴに移籍した片岡さん(日本のアニメ市場)、バンチャの松本さん(配信)、弁理士の牛木理一氏(著作権)、青学の内山さん(海外事情)、広島大学の村澤先生(教育)といった面々である。そして出版サイドの編集が植草さん。まあ植草本ですね。
ダントツに面白いのは片岡さん。豊富な経験を持つ現役であり実際に体験した貴重な一次情報が沢山載っている。片岡さんのオープンな性格もあってか門外不出?の製作委員会の「試算表」があるのでこれだけでも買う価値はあるのでは(「結果表」が見たかった(笑))。製作委員会の秘密?がわかります。
やはりビジネス経験があるのとないのとでは説得力が全然違う。同様に高橋良輔氏の話も面白かった。手塚治虫の言った言葉が本当なら日本のアニメ制作手法のルーツについてもっとしっかり定義しなければならないのではないか。津堅さん宜しくお願いします。
と今まで述べたのは私の感想だが資料価値としては十分だと思う。ちょっと値段は張るが手許に置いておかなければならない本であろう。
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