動画協会データベースワーキングで制作している『アニメ産業レポート2011』の入稿もようやく終わり、一息つけるようになった。これに関しては9月下旬発売予定なので詳細が決まり次第お知らせする。今年は昨年の1.5倍のボリュームとなり読み応え満点なのでご注目いただきたい。
『アニメビジネスがわかる』について
前作『アニメビジネスがわかる』は構想から発刊まで結構時間がかかった。漠然とアニメ産業について書きたいと思ったのは確か2003年頃。何故かと言えば、アニメについて色々騒がれている時期であったのにも関わらず一向に産業論が見当たらなかったためである。自分が働いている業界の身長と体重がわからないというのは気持ちが悪い。小さい頃からの「社会科」が好きの血がうずいたのである。
この頃どんなことをやっていたかと言えば、11月公開の東京ゴッドファザーズの大詰めの時期である。同時に翌年2月開始の妄想代理人の製作委員会を組成するために走り回っていた時期である。こちらは当時東北新社にいた鶴崎さんやWOWOWの長谷川さんに世話になった。それに、これまた、当時あおぞらにいた寺嶋さんに紹介を受けたアスミックに持ち込んで委員会を組成したアンダルシアの夏もこの年の7月だった。もひとつ、トライストーンの山本又一郎さんを口説いて製作委員会を立ち上げた獣兵衛忍風帖龍宝玉編もこの年の4月だった。思えば委員会組成に走り回っていた時期である。
何だか忙しかったような気もするが、そんな時期に、どうやらアニメ産業というものの概略を何らかの形で明らかにしたいと思い立ったようである。ありゃ、こんな話をしはじめると『もっとわかるアニメビジネス』の本文に行くまで相当時間がかかりそうだ・・・・
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