〜第一章アニメーションとビジネス17
60年体制が続く日本のアニメーション業界5
アメリカは何年体制なのか?
60年代体制の日本に対しアメリカは世代的に果たして何年体制であろうか?ディズニーを起点に考えれば1923年創業なので1920年代体制が持続しているとも考えられる。
しかし、60年代中盤にウォルト・ディズニーが亡くなり、その後20年程浮上せず、1980年代後半にディズニー・アニメーションが復活の兆しを見せ、『美女と野獣』からの快進撃を考えれば、90年体制と言えるかも知れない。
また、現在のアメリカン・アニメーションのバブルとも言える興隆を築いたのはCGアニメーションであることは間違いないので、最初の『トイ・ストーリー』がリリースされた1995年を起点として95年体制と言えることも出来るであろう。『もっとわかるアニメビジネス』にはその辺りの歴史が描かれているが、本格的な評価はこれからであろう。
日本のアニメーション業界では60年体制が続いているが、果たして今後はどうか。制作会社的には今後もそう言えるであろうが、政治の世界ではとっくに55年体制が終焉している。1963年を起点として、そろそろ50周年を迎える体制にも終わりが近づきつつあるような気がする。ひょっとしたら、今はひとつのサイクルの終わりの谷間の時期かも知れない。ひとつの時代が終われば、次の時代がはじまるのである。
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