第四章&五章「激動の10年 テレビアニメ篇 劇場アニメ篇」6
劇場アニメの可能性3
2010年に回復したアニメパッケージ
ということであるが、肝心のアニメパッケージはどうかと言えば、2005年をピークとして大きく落ち込んでしまった。2010年で言えば2005年のほぼ8掛け。5年で20%超の落ち込みを記録している。
だがだが、しかし、さすが日本のアニメ(ファン)、2010年にはわずかながら売上金額が回復したのである。以下、パッケージ売上が増えたジャンルと減ったジャンル。
【売上が増えたジャンル】
1)海外の一般向けアニメーション(137.9%)
2)ビデオカラオケ(125.7%)
3)その他(120.1%)
4)芸能・趣味・教養(117.4%)
5)邦楽(104.7%)
6)洋画(104.6%)
7)日本の子ども向けアニメ(103.5%)
8)日本の一般向けアニメ(103.1%)
9)TVドラマ(103%)
以上であるが、売上的には日本の一般向けアニメ700億円、洋画492億円、邦楽371億円(ほとんど「嵐」などのJ−POP、K−POPのライブ)、邦画234億円、日本のテレビドラマ194億円といったところ。アニメも日本の一般向け以外は数十億円規模で意外と少ない。
日本のアニメは前年度比伸び率では7位であったが、分母が大きいため金額的には一番となった。では、ついでであるが次回は減ったジャンルも見て行きたい。
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