アニメーション革新の立役者
ジョブズが逝った。突然のようでもあり、予定されていたことのようでもあった。
ジョブズの功績と言えば、もちろんappleということにあるであろうが、忘れてならないのがピクサーをオーナーとして支え続けた、アニメーション革新の立役者であったということだ。どこかの新聞にアニメーション会社の経営と書いてあったが、余りのその評価が低すぎる。
1986年にジョブズがピクサーを買わなければ、今日のアメリカン・アニメーションの繁栄はなかったかも知れない。それほどアニメーション産業においては重要な意味を持っているのである。是非これらについての再評価を望みたい。
ピクサーで培ったコンテンツ事業の感覚はiTunesに生かされているはずである。ピクサーでの体験がなければ、あれほどスムーズにレコードメーカーとの交渉は進まなかったであろう。
ジョブズ亡き後のapple。彼がいない時期のappleを経験しているMacユーザーとしては限りなく不安である。その反面、ジョブズはいい死に時を得たと思われる。Appleが絶頂期を迎えている時のその死は、彼を「神様」とするのに十分である。今後も彼のストーリーは語り続けられ、やがて「神話」となるであろう。
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