第七章「アニメ企業研究 海外篇」1
CATVチェーンの躍進
アニメ企業研究ということで、海外編からはじまり、最初に取り上げたのはディズニーであった。このディズニー、イメージと違って現在は売上の半分を放送事業で稼ぐ会社となっている。
その中でも勢いのあるのがCATV事業。今年4〜6月の決算では売上の32.9%がCATVであった。地上波と合わせると46.3%にもなり、相変わらず「放送事業会社」である。
この傾向は他のメディア企業も同じで、バイアコムはCATV事業だけで62.9%もある。ここは映画とCATV事業しかないので割合が大きくなるであろうが、それにしても凄い(地上波のCBSがあったが、採算がよくないということで分社化した)。
さらに、タイムワーナーのCATV事業は47.6%、NBCユニバーサル41.2%(地上波も入れると73.5%にもなる)、一番少ないニューズで24.7%である(尚、SPEだけは決算の項目が分からないので除外した)。
このように、アメリカのメディアはCATVが躍進しているという状況なのである。
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