第七章「アニメ企業研究 海外篇」7
FOX〜アバターにはじまりアバターに終わる?
ハリウッド全体の傾向として言えるのはファンタジー系作品が増えているということである。BOXOFFICEを見れば一目瞭然であるが、本来得意とするアクション、コメディよりも現在はファンタジー系作品が圧倒的に強い。ハリウッドメジャーの業績もそれを反映しており、ファンタジー系作品を主力とするところがここ数年は好調であった。
さてFOXである。『猿の惑星 創世記(ジェネシス)』で注目されたが、アバター後遺症とでも言うべきか、それ移行めぼしい作品が少ない状況である。CGアニメーションの『ブルー/初めての空へ(原題RIO)』もアメリカでは好調だったものの、日本では惨敗であった。
今後で言えば、リドリー・スコット監督でエイリアンの続編と噂されている『Prometheus(プロメテウス)』の他、固い数字を誇るアイスエイジシリーズの新作『Ice Age: Continental Drift』の他は、アン・リーが手がけるファンタジー『Life of Pi』や、マーベル原作の仕掛品?『The Wolverine(Xメン)』『Daredevil Reboot(ディアーデビル)』『Fantastic Four Reboot』などが来年以降公開される(これらも、いずれディズニーに移籍するのであろう)。
だがしかし、本命はやはり『アバター』であろう。既に2014年『アバター2』と2015年『アバター3』の制作も発表されている。この二つの大ヒットは約束されているので、それまでジッと我慢の子といったところであろうか。
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