第六章「激動の10年 その他篇」パッケージ1
売上が復活した2010年パッケージ
先に海外販売について述べてきたが、『もっとわかるアニメビジネス』では一番最初にパッケージが出て来る。四半世紀に渡ってファン向けアニメのビジネスモデルを支え続けてきたのであるから当然であろう。
ファン向けアニメのビジネスにおいて、収益としてはパッケージはファーストウィンドウである。そのアニメの運用における収益のおそらくほとんどを占めているケースが多い。また、売れない作品ほどパッケージの比率が高くなり(収益がパッケージだけという例もあるようだ)、ヒット作品は海外販売、商品化、配信などの割合が高くなるという傾向がある。
さて、このパッケージであるが2005年をピークに下がり続けているが、10年にわずか3%ながら数字を回復した。その主役はもちろんブルーレイである。DVDの続落、ブルーレイの急伸である。ただし、パッケージ減に歯止めがかかったどうかはまだまだ分からない。
コメント