第八章「アニメ企業研究 国内篇」1
経営状況がわかりにくくなりつつあるアニメ企業
海外の次は国内。アニメーションバブル状況にあるハリウッドのメジャースタジオと日本を比べると規模そのものが違って来るが、アニメーション単体で見るとどうか。
現在、日米アニメーション企業の中で単体決算がわかるのは東映アニメーションとプロダクションIG、ドリームワークス程度。GDHは上場廃止、トムスはセガの完全子会社となり、ピクサーはディズニーに吸収された。
また、パッケージ系でもバンダイビジュアルが上場廃止、勢いのあるアニプレックスもソニー傘下ながらもその経営実態は開陳されていないということで、アニメ関連で経営状況が把握出来る会社が非常に少なくなってきた。
東映アニメーションが上場し以降、GDH、プロダクションIGと続き、一時はぴえろやマッドハウスもという声が聞かれたが、現在その様な話はトンと聞かなくなってしまった。まあ、アニメに限らず全体的に上場する企業が激減しているので、ある種当然のことなのかも知れないが、アニメ業界に一時の勢いがないのは確かである。
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