2011年アニメビジネス動向回顧2
【10大ニースNo.1:東日本大震災2】
東京国際アニメフェアの中止
実際、大小を問わず多くのアニメ関連イベントが開催中止となった。その中で最も規模が大きかったのが東京国際アニメフェアである。
東京国際アニメフェアに関しては、10回目という記念の年に当たっていたので大いに力が入っていたのであるが、実は大震災前に大変な問題を抱えていたのである。東京都の条例に反対する10社会が2010年の年末に突然アニメフェアへの参加を拒否したのである(出版社曰く、都条例に異議を唱えている作家が自分の作品をアニメフェアには提供したくないというということだそうだが真偽のほどは定かだけではない)。
このままではアニメフェアの会場からコミック10社会の出版物に登場するキャラクターが姿を消してしまう。開催が危ぶまれていたところを、年が明けた2月上旬、アニメフェア実行委員会はコミック10社会と調整が出来なくてもが開催を行うことを決意した。
そして、3月11日の地震。アニメフェアも中止のやむなきに至ったが、都条例を巡って東京都に対し異議を唱えてきたコミック10社会(正確に言うと角川書店)とそれに賛同する事業者で開催される予定であったアニメコンテンツエキスポも開催は不可能であった。
その後、非常に多くのアニメ関連イベントが中止になったと聞く。開催される予定であった大小様々なイベントが飛んだのでその経済的影響はかなりあったものと思われる。アニメ製作や制作そのものに直接的な打撃はなかったものの、振り返ると業界にとっては結構大きなダメージとなったようである。
ちなみに、今年はアニメフェアもアニメエキスポも開催予定(開催一週ずれている)。
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