『コミュニケーションは、要らない』
(押井守/新潮社幻冬舎新書/760円税)
驚きました
これはまた凄い本だ。切れ味のいい直截な物言いが魅力の押井さんなのだが、「原発推進」「再軍備」「核武装」ついてこれほど率直に語っているとは。
予てより、もちろんクリーンエネルギーには賛成するが、その実現性についてはかなり時間がかかるのではないかと思っていた。太陽、風力発電にしても現状ではとてもコストが見合わないであろう。
そして、原発を止めると現状では必然的に化石燃料の使用が増えるが、その方が原子力発電より遙かにリスクが大きいことを誰も考えようとしない。そのことをズバリ押井さんが指摘してくれたのである。
押井さんのように、「原発」「再軍備」「核武装」についてここまで率直に自分の意見を語ったエンタテイメント産業界の人間はかつていなかったのではないか。四の五の言っても隔靴掻痒の感を免れない。とにかく一読してみては如何か。現状のアニメづくりに対する厳しい意見も聞ける。
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