アニメのDVD販売好調〜2007年前期(1月〜6月)
日本映像ソフト協会から2007年1月〜6月までの映像ソフト売上の発表があった。
http://www.jva-net.or.jp/
それによると映像ソフトの総売上は1483億5800万円(メーカー卸売価格)で前年同期比95.9%となったが、上半期の実績としては過去4番目(2004年、2003年、2006年に継ぐ)となる。
その中で日本のアニメが検討している。セルが前年比115.2%増となりジャンル別でも昨年に引き続き1位となっている(一般向けアニメ29.4%。ただし数量では洋画に次ぐ2位)。ハリウッド映画が一昨年、昨年と不振であったとはいえ立派な数字である。後期も順調なら子ども向けアニメを含め初の1,000億台に届きそうな数字である。
2000年代に入りアニメの映像売上は01年653億(22.2%)→02年906億(25.8%)→03年823億(18.5%)→04年721億(15%)→05年971億(26.2%)→06年950億(28.7%)と推移している(子ども向けアニメも含む卸売り販売価格)。2002年に突出したのは『千と千尋の神隠し』があったからで、ジブリ作品があるなしによってその年の売上高が大きく左右されていた。
しかし2005年からはジブリ作品にそれほど影響を受けず(2005年に『ハウルの動く城』はあったが)ほぼ900億半ばで高止まりの気配を見せはじめている。今年もおそらく前年度キープはほぼ間違いなく、もし後期も好調なら初の1,000億台に届く可能性は十分考えられる。
おそらくこの傾向はあと2〜3年は続くものと思われる。それは製作数の増加といった理由ではなく、市場を牽引するであろう作品が見えているからだ。2008年はガンダムOO(10月放送開始)とエヴァンゲリオン4部作、2009年は宮崎駿作品(2008年公開予定)が中心となるのは確実である。他にも市場をリードしそうな作品が幾つかあると聞いており現時点で大幅なパッケージ売上減はないものと考えてよいであろう。
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