10月改編テレビアニメ減少
10月改編のテレビアニメ新番組が出揃った。目玉は何と言ってもガンダムシリーズ最新作『機動戦士ガンダム00』であることは衆目の一致するところであろう。テレビ放映1週間後から限定1週間でUSENグループのインターネット、モバイル、テレビ向け4つのメディアで、定額制映像配信サービスで無料配信を行うことでも話題を呼んだが、作品を実際に見た人間に話を聞いたところ期待を裏切らないつくりであるという。10月からの1年間「ガンダムイヤー」になる可能性は高い。
その他にもKey×京都アニメーションの3作目となる『CLANNAD』、人気作の続編『逆境無頼カイジ』や『灼眼のシャナII』などのシリーズが目に付くが、気になるのはタイトル数がかなり減っていることであり、昨年の同時期より12作減、今年の4月期より11減った32タイトルとなっている。前回のメディア情報15でDVD売上が好調な旨を伝えたにもかかわらず大きく製作数を減らしているのはどういうことであろう。
「格差社会」ではないが最近売れる作品と売れない作品の差が大きくなる傾向がある。それも少ない売れ筋商品がほとんどのシェアを占め、売れない作品はイニシャルで3ケタの数字の場合もあるという状況である。メーカーにとっては悪夢のような数字だが現在の作品数を考えると致し方ない面があるのも確かだ。
だが今回の製作数の減少をその影響と捉えるのは総計である。アニメ製作の歴史を見ると幾度か製作数が減る場合があったが、大概1〜2年間で元の製作数に戻っている。近々では2000年に新作数が前年より16余り減った例があるが翌年すぐに持ち直しその後ずっと上昇ラインを描いている。
もし来年いっぱいこの傾向が続くようであれば、本格的に製作数の調整に入ったと考えてよいかも知れない。
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