海外における放映事情5〜各国の現状
フランスにせよフィリピンにせよ日本製アニメの人気が過熱した国ではそれなりの反動があった。フランスなどではずっと規制が続いたもののポケモンの出現によってそれらは有名無実となった。
1990年代末から2000年代前半にかけてのポケモンの大ブレイクによって日本製アニメは世界的な認知を受けるようになり、以前のような露骨な圧力は余り見られなくなったが、それでも公的なレベルで制限されている国が幾つかある。
韓国では自国アニメの放映を優先させようとする出資・スタッフ規制がある。自国の出資比率、スタッフ比率がある一定の基準を満たしていれば放送局における優先度が高くなり、日本製のアニメに浸食されるのを防いでいる。
また中国では昨年からゴールデン・タイムでの日本製アニメ放映は禁止された。その根拠は明らかにされていないが、巷で圧倒的人気を誇る日本製のアニメを牽制し自国のアニメ産業を伸長させる国策であると聞いている。
韓国、中国共に共に現在自国のコンテンツ産業の振興に躍起になっているのは確かであり、いずれも対日感情が微妙なこともあって政治的な意図が見え隠れするが、これらの国以外でも表現的な規制にしばしば抵触するという理由でオンエアーが見送られる場合も多い。
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