第7回東京国際アニメフェア⑬〜『スカイ・クロラ』と『RD潜脳調査室』のプロダクションIG
マッド、ジブリと来てプロダクションIGを素通りは出来ない。ということで、IGのブースを訪れたわけであるが、このブースはわかりやすかった。要は『スカイ・クロラ』と『RD潜脳調査室』だからである。
『スカイ・クロラ』はほとんど映像が出来上がっていると聞いた。試写を行えなくなるほど切迫したスケジュールになる劇場アニメがたまにあるが、押井氏はキチンと上げてくる。氏の本などを読んでもわかる様に、制作工程などに関してかなり考え抜いているように思える。
ハリウッドではスケジュールをキチンと守り、かつ予算もつかいきらないで映像を上げる監督が重宝される。(当たり前の話だが)。スピルバーグもそうした監督だったようであるが、決められたスケジュールの中で面白い映像をキッチリ撮り上げられる監督は演出の鑑である(プロデューサーから見ての話だが)。こうした監督は要するに段取り、つまり制作工程に対する読みが優れているのである。
『スカイ・クロラ』は、押井監督がイノセンスの結果を踏まえてエンターテインメント作品にする言ったとか言わなかったとかという話が聞こえてきたが、果たしてどのような作品になるのであろう。今回の配給は実写の『デス・ノート』を手がけたワーナーである。万全の宣伝体制だったイノセンスから比べる今回そのパワーは幾分ダウンするだろうが要は作品次第である。8月に期待したい。
さて、『RD潜脳調査室』である。既に放映が開始されているが見た人はどのような感想を持ったであろうか。