マンガ関連本1〜『創5月号〜変貌するマンガ市場』
海外への広がりが期待されるマンガ市場
杭州アニメフェアから戻ってきた。中国関連については改めてレポートしたい。
毎年恒例の雑誌『創』のマンガ特集であるが話題の中心は歯止めのかからないコミック雑誌、コミック本など出版物の売上減が中心であるが、デジタルコミック、海外への進出など新しい局面も開けている。
そのデジタルコミックであるが、07年度の売上が255億円、ケータイがそのうちも229億年を占めているとのこと。まだ数字的には少ないが08年度は300億に届くという予測もありその成長が期待されている。
自分の会社もケータイサイトをやっているのであるがこれが意外と面白い。結構スラスラ読めるのである。動画と違い自分のペースで読み進めるからかも知れないがヒマをつぶすには最適のツールである。そして、気が付くと1,000円くらいつかっていたりする。多分、今後は音楽における着うたの様な存在として伸びて行くであろう。さらに、このケータイ発の新作も生まれて来るであろう。
デジタルコミックと並んで成長が期待されるのは海外展開である。国内市場のシュリンク傾向が次第に抜き差しならぬものになってきて出版社の尻にもようやく火がついたようであり、各社共に矢継ぎ早に戦略を打ち出しているが是非成功して欲しいものである。
以前から考えていることであるが、マンガの世界的拡張こそがさらなるアニメの発展を促すのは間違いないであろう。世界的に見れば日本の様なマンガ出版国はどこにも存在せず、その意味でマンガの伸びしろはかなりあると考えられる。マンガが世界的なものになればアニメの発展も約束される。日下公人氏が以前から言っているように世界中にマンガを寄贈してはどうだろう。日本文化も知って貰えて一石二鳥の施策であると思うのだが。
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