『作曲家・渡辺岳夫の肖像 ハイジ、ガンダムの音楽を作った男』
加藤義彦、鈴木啓之、濱田高志著
ブルース・インターアクションズ/2,625円
アニメ音楽の金字塔
昨日の話であるが、故渡辺岳夫が設立した三協新社の40周年記念パーティが丸の内明治生命地下のセンチュリーコートで行われた。同時に、新社長の就任祝いも兼ねており、故人と親しかった人間を中心に200名ほどが集まった。
故人と面識もない私がなぜ行ったかというと、新社長に就任したご長男の浩光氏に招待されたからである。知り合ったのは12〜3年前で、その後しばらくご無沙汰していたが、審査員を務めていた東京国際アニメフェアで渡辺岳夫が功労賞を受賞したのをきっかけに旧交を温めていた次第である。
渡辺岳夫については今更述べるまでもないだろう。アニメに興味がある人間なら必ずその音楽を聴いているはずだが、今回、ドラマや演劇なども数多く手がけていることを改めて知った。それもあってか、発起人を含め会場にはテレビ局やドラマ番組制作関係の方々が多かった。
コロムビアでアニメ音楽の黄金時代を築いた木村英俊氏が発起人に名前を連ねていたので、ご挨拶できるのではと楽しみにしていたが体調不良で欠席された。それもあってか、アニメ業界からの出席者が少なかった様な気がしたが、伊集加代、大杉久美子、前川陽子といった方々がゲストで登場し花を添えた。
ということで、この『作曲家・渡辺岳夫の肖像 ハイジ、ガンダムの音楽を作った男』であるがとにかく面白い。もちろん、資料価値としても非常に高い。文句なしの必読書である。是非ご一読を。
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