日本のアニメ企業の従業員2〜美術系企業従業員
美術系企業従業員数であるが、その前に細くを幾つか。今回、業種別に分けた調査を行ったのであるが、その定義に関してはアニメ業界では一般的ではあるものの社会的に認知されたものではない。それを忘れて業種の説明をしなかったのでここで補足しておく。
【業種の定義】
1.制作元請=専ら制作全体を請け負う企業
2.準元請(元請+グロス)=元請とグロス請共に請け負う企業
3.グロス請=専らテレビシリーズの1話分の制作全部を請け負う企業
4.作画=専ら原画を請け負う企業
5.美術=美術・背景専門会社
6.仕上=彩色専門会社。動画と一緒のケースも多い
7.動画=動画専門会社
8.撮影=撮影専門会社。最近はCGや編集、仕上なども行っているケースが多く、作画、美術以外のデジタルパート領域を請け負う様になっている。従って、ネーミングはどうなるか不明であるが、将来的には撮影企業=デジタルパート企業となって来ると思われる
9.その他=上記1〜8以外の業種
ということである。また、撮影に関する資本金データを述べてなかったので書いておくが、撮影・編集企業8社(回答率100%)の平均資本金は5,500万円となった。1社3億3,500万円の資本金の会社があり、それを除く7社では平均1,214万2,857円である。
それでは美術系企業の従業員数であるが、回答28社(100%)で総数534人、平均19.1人であった。また、最多従業員在籍数は1社110人、最少従業員在籍数は2社3名であった。
また、撮影・編集企業従業員は回答8社(100%)総勢262人、平均32.8人であった。最多従業員在籍数は1社64人、最少従業員在籍数は1社5名(編集)であった。
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