外連味はないが存在感のある作品
昨日アリエッテイを新宿ピカデリーで見てきた。平日16時10分の回で3〜4割の入りか。結論から言うと面白かった。宮崎、高畑以外の弟子筋?では一番ではないか(近藤喜文を除いて)。
作画も丁寧、動きもよかった。まあ、何よりもストーリーが面白いので当然といえば当然。しかし、隣にいた若いカップルの女性の方が、「えっ、これでお終い?これから何かはじまるのかと思った」と感想を述べていた。
確かに94分という尺は宮崎作品から比べるとかなり短い。さらに外連味がない。宮崎アニメを見慣れた観客にとって食い足りないと思うのは致し方のないところか。
ネズミやカラスと死闘を繰り返す、主人公の男の子が発作で倒れる、ラストシーンを思いっきり盛り上げるといった外連味のある演出であればよかったのかも知れないが、まだまだ伸びる余地がある監督と見た。気が早いが次回作に期待したい。ローテーション入りは確実である。
興行収入13.5億円のスタートで宮崎作品以外のジブリ作品としては好発進である。多分、宮崎作品以外では最高の数字を記録するであろう。先行する踊る3が少し伸び悩んでいるので、魔女の宅急便以来、エントリーすれば必ず年間興行収入トップを獲得してきてきたジブリ伝説は今年も健在だ(山田くんのことはなかったということで・・・)。
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