アニメビジネスがわかる本202

『昭和ちびっこ広告手帳１

〜東京オリンピックからアポロまで〜』

『昭和ちびっこ広告手帳２

〜大阪万博からアイドル黄金期まで〜』

おおこしたかのぶ／ほうとうひろし共著

09年10月／清幻舎／各1,200円（税別）

 

貴重な昭和子ども資料

 公開

これは貴重な本である。当時の子どもたちの「欲望」有り様が手に取るようにわかる（大人のビジネス「欲望」かも知れないが）。と言うか、自分が欲しかったもののオンパレードでもあるが。

７月にビックサイトで行われていたブックフェアーで見つけた。必携の内容であるし、２割引だったのでその場で買ってしまった。しかし、まあ懐かしい本である。

 本書は1999年に発売された『ちびっこ広告図案帳ad for KIDS:1965〜1969』の文庫版である。発刊されたこと自体知らなかったが、おそらく大判の写真集であったと思われる。文庫版になったことで２巻に分かれてしまったと思うが手軽に目を通せるようになったのではないか（字が小さすぎて読めない箇所が結構あるものの）。

 何せこの頃の雑誌広告にもろに影響を受けた当事者だったので面白くてたまらないのであるが、テレビ番組との連動が多く当時のテレビメディアが子どもに多大なる影響を与えていたのかがよくわかる。馬場さんが言うように、当時の子どもはみんなテレビっ子であった様だ。

蛇足であるが、意外とこの頃バンダイの玩具が少ない。自分の記憶でもそうである。特に熱中したプラモデル分野でバンダイの名前はほとんど覚えていない。まだブランドが確立できてなかったのであろう。