世界的に見た音楽産業事情
音楽産業について述べてみたい。音楽産業には映像を先取りした事象が数多く見受けられるので参考になると思う。
音楽界と書いたが正確にはレコード産業事情である。市場的に言えば音源を持ちそれを自前で流通させている領域ということ。ライブエンタテイメントやカラオケ、着うたなど「レコード業界外」については省かれている。
レコード業界の人々は自分たちこそ音楽業界の盟主であると信じて疑わないので音楽市場=パッケージ&自前配信と定義されているが、一度ライブエンタテイメントなどを含む全体の市場統計を出してみてはどうか。そうしないと本当の意味での音楽産業全体のトレンドがつかめない。
それはさておき音楽事情であるが、IFPI(International Federation of Phonogram and Videogram Producers)によると主要国の09年/10年の音楽産業売上は以下の通りであった。
【主要国09年/10年売上高(単位:百万ドル)】
■ アメリカ
・ パッケージ:09年4,555/10年3,635(前年比80%)
・ デジタル配信:3,152/3,115(99%)
・ 合計:7,707/6,750(88%)
■ イギリス
・ パッケージ:1,703/1,388(82%)
・ デジタル配信:432/510(118%)
・ 合計:2,136/1,898(89%)
■ 日本
・ パッケージ:4,524/4,096(90%)
・ デジタル配信:1,320/1,246(94%)
・ 合計:5,844/5,543(94%)
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