第5回煙台国際動漫芸術祭訪問記
新刊『もっとわかるアニメビジネス』も今週発刊となりようやく手を離れた。『アニメ産業レポート2011年』(9月中旬発売予定)は編集の真っ最中であるが、こちらも何とか入稿の見通しがつきそうで、ようやくブログを書ける時間が出来そうである。ということで、8月19日(木)〜8月22日(月)まで行ってきた「煙台国際動漫芸術祭」について報告することにする。
まずは煙台(日本語で「えんたい」。Yantai)について
烟台は山東半島東部に位置する港町である。緯度は仙台とほぼ同じ。夏は比較的涼しくて過ごしやすいが(海に面しているのに湿気がない)、冬は雪が多いそうである。人口は646万人。省都である済南市、青島市に次ぐ3番目の都市かと思っていたら、済南市より人口は多かったものの、省内には何と1,000万もの人口を抱える臨沂市などがあり6番目の規模であった。日本の感覚で言うと50〜60万人の地方都市といった感じなのであろうが、当然規模はそれとは比較にならない。まあ、烟台については追々文章の中で述べて行きたいと思う。
烟台はかつては「芝罘(チーフー)」と呼ばれていたそうだが、明の時代、洪武帝は倭寇の襲撃を知らせるために烽火台を儲け来襲すると烽火(狼煙)を上げて備えたことから、煙たなびく高台にある集落ということで烟台=煙台となったとのこと。日本との交流も深く、日本から初めて派遣された遣唐使が中国大陸で最初に上陸いた場所であった。1861年に海外に向けて開港したしたこともありイギリス、アメリカ、日本などをはじめとする領事館が置かれたこともあり、洋風の建物などが多いなどエキゾチックな一面を持っている。
(この項お終い)