第七章「アニメ企業研究 海外篇」3
ディズニーの時代がやって来る?1
世界最大のエンタテイメント&メディア企業であるディズニーだが、今後より一層パワーを増す可能性がある。
そのひとつして挙げられるのが「ドリームワークス」の配給権獲得である(実写のみ。ドリームワークス・アニメーションはパラマウントに残ったが、自主配給になるのではとの噂が流れている。まあカッツエンバーグが社長を務めているのでウォルト・ディズニー・カンパニーの社長の椅子でも用意しない限りディズニーには来ないであろう)。
パラマウントからユニバーサルへ移行すると思われていたドリームワークスであるが、土壇場でディズニーに変更、既に『アイ・アム・ナンバー4』が夏にディズニーからリリース済みで、12月には『リアル・スティール』が公開される。ドリームワークスといえば『トランスフォーマー』が余りにも有名だが、今後は配給がディズニーに変わったことが吉と出るが凶と出るか。
だが、解せないの『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』である。パラマウント配給ではあるが、プロダクションはドリームワークス・アニメーションではなくニケル・オデオンとなっている。おそらく、30年来スピルバーグが暖めてきた企画であり、長期間に渡るプロジェクトであったので、ドリームワークス・アニメーションもディズニーからも外れる企画となったのであろう。
来年、ドリームワークスは『ウォー・ホース』、『Lincoln(リンカーン)』とスピルバーグ監督の大作を続けて製作する。配給するディズニーが勢いづくことは間違いない。
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