アニメ業界の人材育成
そういえば、人材育成のセミナーに先立ち、一応司会者である私が過去に動画協会が行った人材育成事業についての説明を行った。と言っても、以前このブログで紹介した「平成22年アニメ産業コア人材育成事業」で行ったアニメスタジオに対するアンケートの結果についてである。
このアンケートはアニメ企業445社にアンケートを送付したもので、対象は「元請」「準元請」「グロス」「作画」「動画・仕上」「美術」「撮影」「編集企業」であった。そして、宛先不明35通、有効発送数410通となり、それに対するアンケート回答157社で38.3%)という高回答率であったことは前にも述べた。
ところが、さすがアニメ業界。締め切りが過ぎて半年間、回答が届き続けたのである。その数、何と18通。恐るべしである。3回アンケートを送ってようやく帰ってきたのは、締め切りなんかハナから気にしておらず、真剣に催促されないと戻してこないという、原画回収で培われた?体質故か。
今回はそれを含めた数字であった。結果、有効回答161社、実に回答率40.76%ということに相成った。アニメ業界では信じられない数字であろう。ということで、データは2010年6月で多少古いが十分使える数字になっていると思う。
そして、ここから人材育成の状況をデータ的に説明したのだが、アニメ業界の人口を割り出してみた。これに関しては次に書くつもりのアニメの職業紹介本で細かく触れてみたいと思っている。また、流通も含めたアニメ産業界全体の数字にも挑戦出来ればと思っている。
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