『テレビアニメ夜明け前』
(津堅信之/ナカニシヤ出版2,000円(税別)/2012年4月)
歴史に出て来なかった関西テレビアニメ史
杭州のことを書こうと思っていたのだが、写真をクラウドに入れ忘れてしまったため月曜日以降に延期します。
ということで、出たばかりの津堅さんの本。「知られざる関西圏アニメーション攻防史」とあるように、今まで触れられたことのなかったアニメ史ということで興味深いものがある。
京都は元々日本アニメの生みの親と言われる政岡憲三が生まれ活動していた地である。また、J・Oスタジオの「J・Oトーキー漫画部」で市川崑がアニメーションを制作していたというのも広く知られている。
本書はそうした創生期から戦争を経て現在に至るまで、関西圏のアニメーションがどのように動いていたかを伝える労作である。当然アニメーション研究には必携の書であろう。
精華大学関連の本を紹介してきたが、この本もそうである。津堅さんが精華大学に勤務しているとのことで助成を受けたとある。精華大学、元気なり。
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