ケータイアニメな人々1
ケータイでアニメを見ているのはどういった人々なのか。ケータイアニメな人々については再三紹介しているフロントメディア代表市川茂浩の『誰も知らなかったケータイ世代』に詳しいが、ここでは自分なりの解説を加えながらその実体に迫ってみたいと思う。
まず第一に言えることは若い世代が多いということである。フロントメディアの視聴者アンケートでも世代的に一番多いのは10代で次が20代、30代と続きこの三世代でほぼ100%を占めている。40代以上はほとんどいない。これはパケ放題の世代加入率とほぼ同期している。
今の10代、20代は明らかに「ケータイ世代」である。PCより先にケータイに触れて育った世代で、ケータイを単なる通話ツールとしてではなくコミュニケーションや情報収集の中心と考える若者たちである。
彼らは新聞や雑誌を余り読まない。ひょっとするとテレビも余り見ないのではないだろうか。必要なものは全てケータイにあるようだ。だから活字文化中心の世代はもちろんPCを中心とする世代とも明らかに異なる。
この世代には従来のマス・メディアのマーケティングは効かないように思える。放送のように同時に一方に流れ出して行くメディアではないからだ。ケータイはどちらかといえばプライベートでオン・デマンドなメディアである。しかし、そのプライベートの集合が巨大なマーケットを形成しているのである。そしてあと10年も経てばこのケータイ世代があらゆるマーケットの主役となるのだ。その意味でもケータイに対してどう取り組むかがどの企業にとっても大きな課題となってくるであろう。
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