ケータイアニメな人々2
7月20日からエヴァンゲリオンの無料配信(1話〜5話)がはじまったこともあり8月に入り視聴者がグーンと伸びている。では、実際ケータイで見られているアニメはどういったものだろうか?
まるごとアニメでいえば『新世紀エヴァンゲリオン』『ひぐらしのなく頃に』『藍より青し』『フルーツバスケット』『こいこい7』『涼風』といった深夜系アニメに人気が集まっている。
今のところ視聴者は青年層以上で中学生以下の子どもがケータイでアニメを見ている様子はない。ケータイを使用する層が広がれば可能性が出てくるかもしれないが、料金支払(当然親が支払うことになるのであろうが)の問題などを考えても先行きは不透明である。この層を対象とするアニメはほとんどゴールデンタイムや土日の午前中にオンエアーされているのでそれを見れば十分なのかもしれない。従って、プログラム的にも青年層に向けた深夜枠アニメを中心とした編成となっている。
アニメを一番熱心に見る層はDVDまで購入するがその中心は30代である。その上の世代も結構いて戦艦ヤマト以来アニメを見続けている世代はすでに50代に突入している。
ところが先ほどのケータイ利用者特性にあったように40代以上でアニメ(というか動画全体であるが)を見ている人間はほとんどいない。まるアニでも中心は10代から30代である。DVD購買層の主力である30代とは重なっているがそれ以下の層にも結構見られている。これはアニメビジネス的にいえばライトなファン層がかなり含まれているということである。好きなアニメをレンタルで借りる人々である。ケータイによるアニメ配信はどうやらそういった層にヒットしたようである。
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