アメリカに見る放送基準〜フィンシン・ルール2
アメリカにはNBCやCBSなどのキー局を中心とするネットワークと、独立局をネットしたシンジュケーション・ネットワークがある。従って番組放映にも場合もキー局中心のネットワークとシンジュケーション・ネットワークという二つのパターンがある。
日本と違いアメリカではアニメ作品のファースト・ランをキー局ネットワークだけではなくシンジュケーション・ネットワークでやる場合も多い。もちろんパワーがあるのは前者なのは確かだがシンジュケーションでも『ミュータント・タートルズ』のようなビッグ・ヒットがしばしば生まれる。
またシンジュケーション・ネットワークはキー局ネットワーク作品のセカンド・ランの受け皿にもなっている。キー局での視聴率が高ければシンジュケーション市場での価格も高くなるというシステムで番組製作者にとっては大きな収益源なのである。
二つ目のフィンシン・ルールはこのシンジュケーション・ネットワークを活性化するための規制であった。それをシンジケーション・ルールといいネットワークが自らの番組をシンジケーション市場で販売することやネットワークで放送されていない番組を販売してネットワークが利益を獲得することを禁止したものである。このためネットワークは番組の販売権を有している場合でも、実際の販売はシンジケーターに委託することが義務づけられた。
旧三大ネットワーク(NBC、CBS、ABC)の独占を防ぐために誕生したフィンシン・ルールであるが、もうひとつ放送局を規制する強力なルールがあった。
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