右肩上がりのアニメビジネス5〜現在の第三次アニメブーム2
エヴァンゲリオンのオンエーが終わってもその余韻がなかなか醒めやらない1997年4月、これまた記録的な作品のオンエアーが開始される。ポケモンである。この作品はエヴァンゲリオンと傾向やファン層はかなり異なるが共にアニメビジネスを大幅に拡張する原動力となった。
国内でも凄まじかった人気を誇ったポケモンであるが、その功績は何といっても世界に日本のアニメを認めさせたことであろう。それまで人気の余り放送規制がかかる作品や、数十万本単位でビデオが売れる作品はあったが、本当の意味で日本のアニメが認知されるようになったのはポケモンからである。
その中でも象徴的であったのはポケモンの劇場版がアメリカのBOX OFFICE(興行収入)で1位になったことであろう。1999年11月に北米で公開された『Pokemon : The First Movie(邦題『ポケモン ミュウツーの逆襲』)』は初登場1位を獲得、国内外で衝撃を呼んだ。
映画の国アメリカで1位を取る意味は非常に大きい。それも日本映画、それもアニメである(「チープ」とされていた日本製アニメが、である)。これによって日本のアニメの存在が世界中に深く刻みつけられた。
ところがエヴァンゲリオン、ポケモンと続いたアニメブームにダメ押しのような作品が続くのである。
コメント