2007年を振り返る⑧〜アニメ発表形態の多様化その1
〈2ndシーズン制〉が増える
「2007年知っておきたいアニメ事情」の六つ目は「アニメ発表形態に多様化の波」である。これには二つの意味があり、ひとつは2ndシーズン制が増えたというリリース形態に関するものであり、もうひとつはネット配信やCS放送、地上波U局などのメディアの多様化という意味である。
2ndシーズン制が増えたのはハリウッドで続編が増えたのと同様の理由であろう。テレビの場合、長めのシリーズは資金、制作面などでの負担が大きい。そこで、リスク回避のためにも、まずはファーストシリーズの反応を見て、よければ次回シリーズにGOをかければいい。逆に2ndシーズンを想定した企画でもコケればあとがない。
もちろん、制作上(スケジュール)の問題も大きな比重を占める。今回『ガンダムOO』を二シーズンに分けたのもそのためであろう。このレベルの作品を1年ぶっ通しでやると確実に「総集編」が多くなる。
それにしても、全日帯でガンダムOO→コードギアス→ガンダムOOとオリジナルで2クールずつ回せるのはサンライズならではのことである。通常のキッズ・ファミリー向け作品であれば、どんなにスケジュールが逼迫しようとも4クール1年間つくり続けることが義務づけられる。
アニメをつくるのはとにかく人手と時間がかかる。1クール13話なら勢いでつくれるが(言葉の綾である。実際は大変)、2クールになるとそうは行かない。まして、4クール1年になるとスタッフにかかる負担は相当なものである。肉体的にもきついが、作品に対するモチベーションを維持して行くのも、これまた大変なのである。ということで、2クール回しで現在四シーズン目に入った『Major』の、まさしくプロ野球のようなシーズン制が定着するかどうか成りゆきが注目される(まあ、『Major』は枠が豊富なNHKだからこそ出来るという声もあるが)。
コードギアスは日曜5時からですよ。
投稿情報: かかし | 2008/01/10 03:54
ご指摘有り難う御座います。もう一度調べ直します。
投稿情報: 増田 | 2008/01/10 06:47