『中国動漫新人類』に見る中国動漫事情⑮〜中国製アニメのビジネスモデル/中国アニメ産業の売上は如何ほど?
放送収入は制作費の1/10程度という話は現実味を帯びたが、これではとても回収は望めない。沢山ある地方局を延々サーキットすればいいのかも知れないが1分150円では限りなく道のりは遠い。回っている間に会社は潰れてしまうだろう。
そんなこともあり、最近広電総局が各放送局にアニメの購入金額を上げるように通達を出したという話を聞いた。アニメ製作者に取っては朗報であろうが、いきなり購入価格が10倍になるとも思えない。やはり放映権料で製作費をまかなうのはかなり難しいというか、不可能であろう。当然、他の回収方法が必要になる。
この回収方法に関して『中国動漫新人類』に興味深いデータが載っている。中国におけるDVDやキャラクターグッズの市場規模である。失礼ながら中国にこの様なものがあるとは思いも寄らなかった。これがわかれば、放映権以外の回収方法を推測できる。
このデータであるが、さる中国のコンサルタンティング会社から作者の遠藤氏が12万円も支払って手に入れたものだそうで、引用するのも気が引けるがお許し願いたい。そして、そのデータではずばり中国動漫市場の規模が明示されている。
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