『中国動漫新人類』に見る中国動漫事情⑯〜中国製アニメのビジネスモデル/中国動漫市場は10兆円?
『中国動漫新人類』の中で中国の投資コンサルティング会社が推測している中国動漫市場の規模は1,000億元(1兆5千億円)であるという。内訳はDVDなどの映像ソフト、コミック、放映権料、映画興行といった動漫による直接市場である。
これらはもちろんグロス=末端小売価格であると思うが結構な金額である。ほとんど日本と変わらない。コミックの売上が入っているが、おそらくそれを除いても結構な金額であろう。しかも、この中には商品関連の売上が入っていない。
このデータにはキャラクターグッズの商品市場規模も記されている。そちらは、服飾や玩具、文具、出版、音楽、ゲームなどが含めまれるが合計で数千億元になるという。日本円で8兆円から9兆円である。日本の深夜アニメのようなものがないから、基本的にキッズ・ファミリー向け作品がメインのはずなのでキャラクターグッズの関連の売上が多いは当然であろうが、それにしても凄い数字である。先のDVDなどの市場を合わせると10兆円を超える勢いだ。単純に考えると日本の5倍以上ある。
しかし、待てよ、これでは世界最大のアメリカ市場よりも大きいのではないか?白髪三千丈の国とはいえ辻褄が合わない気がするのだが。
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