『中国動漫新人類』に見る中国動漫事情㉓〜中国のアニメ政策事情/審査は続くよどこまでも
引き続きの中国政策事情であるが、製作会社の活動も結構細かく規定されている。まず、資本金が結構必要である。中国企業なら300万元(4,500万円)だし、合弁企業なら200万米ドルとある。円高になったとはいえ200万ドルといえばほぼ2億円である。ハリウッドのメジャースタジオは積極的に現地法人を設けているようだが、代表は中国人に制限されといった条件もあり、日本で進出しようと考える企業は制限されるであろう。
中国でアニメを製作するためには、上記にあるような規定に従ってまず会社を設立し「ラジオ・テレビ番組制作経営許可証」を貰わなければならない。その上で番組の企画を立てるわけであるが、この場合テレビ局に持ち込む前にまず広電局に「テーマ計画申請」を行って認可を受けなければならないことになっている。その際必要な書類は以下のようなものである。
①「テレビドラマ制作許可証」
②「アニメテーマ計画企画提案申告表」
③1,500字以上の内容紹介
見た通り非常に簡単なものであるので、結構認可される確立は高いと思われる。受付期間も1月と7月の年二回と決められており、おそらくその期間にドッと申請を受け次々と認可されるのであろう。そして、それからテレビ局との交渉がはじまる思われる。そして、交渉の結果、目出度く放映と相成るのであろうが(多分、実績のある大手製作会社はとっくに根回しが済んでるものと思われるが)、これで役所と縁が切れるのかというとそういう訳ではなくまだ先があるのだ。
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