ケータイアニメ配信最新動向④〜アクセスランク1位〜5位
それでは〈アニメ/特撮〉ジャンルにおけるランキング上位の5社である。
〈iモードアニメジャンルランキング表(アクセス数)〉
1位ドラゴンボール☆ANIMO(東映アニメ)
2位アニメ・モビ(バンダイ・ネットワークス)
3位QTVビデオ(フロントメディア)
4位ディズニーチャンネル(ディズニー)
5位スラムダンク☆ANIMO(東映アニメ)
以上であるが、上位5サイトは最近固定化されつつあるように見える。
さて、1位は東映アニメーションが事業主体の「ドラゴンボール☆ANIMO」である。他のサイトはタイトル数や話数の多さを競っているのに対し、「ドラゴンボール☆ANIMO」ではドラゴンボールしか扱っていない。これはドラゴンボールしか貸し出さないレンタル店と同じである。独占的に取り扱っているが故に成せる技であろうが改めてドラゴンボールの作品力に驚かざるを得ない。
東映アニメーションはネット関連の事業売上を今後ひとつの事業の柱にしようと非常に大きな力を注いでいる。中でもケータイに関しては、九つものサイトをオープンしているのを見てもわかるように多大な投資を行っている様子が伺える。宣伝・プロモーションもかなりの規模で行っているようで、「ドラゴンボール☆ANIMO」もその成果と思われるが、ランキングの順位を追って行くとわかるように作品によってかなりバラツキが出ている。
「ドラゴンボール☆ANIMO」のような単体作品サイトの場合、その作品力のパワーが結果に如実に結びつく。多数の作品を取り扱っていうサイトであれば、売上が落ち込んでも人気のあるタイトルを導入すれば回復できる。しかし、単体作品のサイトだとその作品自体にパワーがなければ上昇は極めて困難である。(この項続く)