ケータイアニメ配信最新動向⑦〜QTVビデオ(まるごとアニメ)
〈アニメ/特撮〉ジャンルの3位にランクされているのがQTVビデオである。運営しているのはフロントメディア。上位サイトの中では唯一の独立系企業である。1位のドラゴンボール☆ANIMOや2位のアニメ・モビはどちらかというとコンテンツ系企業(東映は製作、バンダイは流通が主だが)が運営しているが、QTVビデオのフロントメディアはIT系と言えるであろう。代表以下モバイル系やIT系企業でのキャリアを持つ人間が多い。
その中でコンテンツ系出身なのは私とコンテンツ調達担当の某ハードメーカー系ビデオメーカーに勤務していたO氏くらいなものである。私はどちらかというとアニメ専門であるがO氏は守備範囲が広く、実写ものから海外作品まで幅広く調達できる能力の持ち主である。そのため、アニメジャンルにありながら『冬のソナタ』(さすが冬ソナ、結構アクセスがあります)や海外ドラマ(某メジャー海外ドラマが6月からはじまる予定)を配信している。
このように、このサイトの魅力は何といってもタイトル数・話数の豊富さにある。というのも、フロントメディアは特定コンテンツ企業との資本関係などがないので、しがらみにとらわれず自由に作品を調達できるからである。そのことのデメリットもあるが、大量消費型と思われるケータイサイトでのコンテンツ配信にとって、全方位で作品を調達できるサイトのアドバンテージは高いはずである。
現在QTVビデオでは4,000話余りのアニメを配信しているが、『冬のソナタ』のような実写もあるということで「まるごとアニメ」から「QTVビデオ」へと名称変更となった訳であるが、このまま行くとおそらく断トツの作品量を揃えたサイトになるであろう。
コメント