境真良『テレビ進化論 映像ビジネス覇権のゆくえ』(講談社現代新書720円+税)3〜境氏のコンテンツ度
コンテンツに興味を持てないというのは政治家や官僚だけの話だけではない。IT業界やネット、家電などのハードメーカなどの世界にも大勢いる。私自身IT業界に身を置きながら(ほとんどその自覚はないのだが)、未だにそことの距離を感じる。その辺の事情はケータイアニメ最新事情7に詳しい。
コピー10を巡って話がまとまらないのは、家電メーカーのコンテンツ軽視の心根が透けて見えるからだ。コンテンツの価値を理解できない人間がコンテンツを欲しがる。コンテンツ業界の人間は理屈抜きでそういった人間が嫌いである。
で、元官僚の境氏はどうかというと多分コンテンツが好きなお人であると思う。この本の端々にそうした気配が感じられたのだが、宝島が出してる『このアニメがすごい!』の「ご意見番」として好きなアニメベスト5を挙げているのを見て確信に変わった。以下氏の2008年アニメベスト5(実際は2007年であるが)。
1位 電脳コイル
2位 YES!プリキュア5
3位 タコマチな日々
4位 やわらか戦車
5位 かき☆すた
1位は全く妥当なところであろうが、意外なのは失礼ながら2位のプリキュアであった。娘さんでもいるのだろうか?「ご意見番」56人の中でプリキュアをベスト5に入れていたのは境氏とお茶の水女子大漫画研究会だけであった。
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