中国訪問記2〜中国におけるキャラクターライセンスのイメージ
上海のキャラクターライセンス企業であるSkynet Asia Culture Communicationでは、日本のものでいうと「テニスの王子様」や「ハローキティ」の初代デザイナーである清水郁子さんのキャラクターなどを手がけているが、最近多いのが韓国製のものとのことである。もちろん、中国のオリジナルキャラクターもある。
中国というとすぐに思い浮かべるのがコピー商品のことであり、果たして正規のライセンス商品が成り立つのかという懸念がある。あの有名なクレヨンしんちゃん事件(日本の権利者が中国で商標登録をしようとしたら先に現地の人間に先を越されており、訴えたら負けてしまったという事件)などがあり、日本のコンテンツ事業者の感覚ではライセンスビジネスは成立し得ないのというのが一般的な感覚である。
こういうトラブルがあるとアメリカ人は徹底的に戦う。海賊商品についてもアグレッシュブに手を打っているようで、それもあってか中国でキャラクター人気1位はディズニー、2位はワーナーキャラクターとなっている。人気が高いとされる日本のキャラクターは3位と意外と低い。
日本人の場合、何かゴタゴタがあるとアメリカ人のように訴えるという行動は取らず、どちらかというと引いてしまう。精神的に淡泊である。それがキャラクター人気3位という結果となって現れているのであろうが、このへんの粘りのなさが商売はユダヤ人やアラブ人、インド人に敵わないと言われる所以なのであろう。
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