中国訪問記12〜世の中には自分とそっくりな人間がもう一人いる
中国で出会ったクリエイティブスピリッツ溢れる作品。それは中国初のフル3Dアニメのテレビシリーズであった。製作したのは何でも今回訪れる杭州にある会社とのこと。是非そこを訪れようと思ったのだが、実はもうひとつ理由があった。それはアジアITビジネス研究会で見た作品と写真である。そこに写っていたのはこの作品の原作者にして監督、さらに製作会社の社長でもある人物であった。
長髪にスタンドカラーのスーツは中国人には珍しいファッションであったが、何よりも驚いたのはその容貌であった。実は最初に働いたレコード会社の社長にそっくりなのである。というかうり二つ。実際会ってもその印象は変わらなかったほどで、世の中にそっくりな人間がもう一人存在するという話を何かで読んだことがあるが実際それは事実のようだ(昔の同僚に見せたら余りのソックリさ加減に爆笑したそうだ)。
レコード会社の社長Tさんは、レコード会社のサラリーマンであったが、自分が担当したアーティストが絶対に売れないと会社から言われ、ケンカ同様飛び出してフリーになった人間である。それが小椋佳であり井上陽水であったのだが、とにかくフロンティアスピリットに満ちあふれた、クリエイティブマインドの塊のような人間であった。
現状に満足せず、常にアグレッシュブに攻め続けるTさんは高中正義、上田正樹、来生たかお、安全地帯、バービーボーイズなど多数のミュージシャンを輩出した立志伝中の人であったのだが、中国の「Tさん」は果たしてどうなのであろうか。クリエイティブマインドの塊なのであろうか?
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