『秦時明月』は溫世仁原作の武侠小説であり、それを沈さんが大胆にアレンジした歴史ファンタジー3Dアニメである。歴史小説であるが、飛行メカをはじめ至る所に大胆なアレンジが見られる中国作品らしからぬアニメで、それもあってか中国では比較的高い年齢層に人気があり一部で熱狂的なファンがいるとのことである。
昨年からはじまった『秦時明月』はいわゆるファースト・シーズンということで、現在はセカンド・シーズンがオンエアーされている。各々22話であるが、元々最初から第七シリーズまで考えられたスケールの大きなプロジェクトである。この辺からして中国のアニメ作品とは一線を画したやる気を感じるのであるが、今のところそれはファンにも好意的に受け止められているようである。
『秦時明月』は既に台湾、香港、イラン、フランス、イタリア、ロシア、シンガポール、マレーシアなど18カ国で売れてたという。日本にも台湾のエージェントを通じてアプローチしたそうだが、なかなか要求が高くまとまらなかったとのことであるが、どうも社長の沈さんは自分たちの製作レベルがわかっているようで、その辺の客観性も頼もしいところである。
『秦時明月』はアクションや音響などクオリティ的に見れば最高とは言えない。そのへんは織り込み済みでこれからのシリーズで修正をかけてゆくとのことであるが、なかなか3Dアニメのシリーズに挑戦しようとしない日本よりは遙かにチャレンジングなのは確かであり、フロンティア・スピリットに溢れる沈さんに中国のアニメの可能性を感じた。
UNICODEで表示される日本語は、本当に笑っちゃうぐらいひどいですね
投稿情報: | 2008/07/29 00:07
ご指摘有り難う御座います。
会社でwindows、家でMacを使用しており、入力時のブラウザが違うため発生しているようです。注意します。
投稿情報: 増田 | 2008/07/29 08:57