2Dアニメと3Dアニメのはざまで〜『スカイ・クロラ』に対する若干の補足1
日本のアニメに対する押井守監督の認識
押井守監督の『スカイ・クロラ』を見る上で参考になる記事を紹介したい。バンダイビジュアルがアニメ総合サイト「ドットアニメ」の中で展開するWebマガジン『トルネードベース』で紹介されたインタビューであるが、聞き手が希代のアニメ見巧者氷川竜介氏ということもあり非常に充実している。押井監督の含蓄に富んだ見解が繰り広げられており、日本のアニメの今後を占う上で重要な指摘が数多く散見される(残念ながらこのサイト8月一杯で新規コンテンツの更新を停止することとなった)。おそらく『スカイ・クロラ』で多くの人間が感じた2Dと3Dの分離に関する答えになっているように思える。
7月25日にアップされたそのインタビューの最初の見出しは「リッチな情報のコントロール手段を求めて」とある。
http://www.dot-anime.com/tb/interview/0807_1/
ことの発端は氷川氏が発した疑義であった。『メタルソリッドギア4』のプレスシートに寄せられた押井監督の発言に対し、「あれを素直に読むと「次回作は、ついに3Dキャラクターアニメーションで行く」という意味に取れますから、まさに衝撃でした」と冒頭から切り込んでいる。もしそれが事実なら日本のアニメにとってまさに驚愕の出来事である。
押井監督の『メタルソリッドギア4』に対するコメントは以下の通りであるが、日本のアニメに対する現状認識としては最高度のものであるので是非読んで頂きたい。氷川氏の言うようにかなり衝撃的である。
http://www.konami.jp/mgs4/jp/interview/comment_oshii.html
(以下続く)
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