アニメと音楽ビジネス(3)〜不況といわれる音楽業界であるが
一般的に音楽産業は不景気と言われているが、著作権売上を見ると微増であるが増えている。つまり、音楽自体のニーズは増えているわけで、不景気なのはCD(パッケージ)業界なのである。 アニメ関連の音楽市場は拡大していると思われるが、他にもライブ入場者数は98年の1,430万人から06年1,978万人と増え続けている。さらにケータイを中心とした着うたなどの音楽配信も急成長していることを考えれば音楽全体の需要は確実に伸びていることが理解できるはずだ。 それなのに音楽不況という印象を与えるのはレコード会社の責任が大きい。再販制度にあぐらをかき映画のDVDが1,000円台で買える時代に3,000円前後という市況無視のCD価格設定、コピーガード、音楽配信ビジネス後ろ向きなどユーザーのニーズに悉く対応できなかったため現在の苦境を招いた訳であるが、そのため音楽産業全体が不況と見られている節がある。 そんな状況の中でもコンサート事業、音楽配信と並んでアニメ関連音楽が「生き筋」であるということがハッキリと見えてきたのであるがそのビジネス構造はどうなっているのであろう。
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