Vol.3〜第一部手塚治虫とマンガ〜第一章マンガ大国ニッポン
1 日本のマンガ事情
出版物の3冊に1冊以上がマンガという国
ずいぶん前から言われていたことであるが、外国人が見て非常に違和感があるのが電車の中でマンガを読む青年や大人の姿であるという(最近は見かけなくなった。携帯を見ている人間の方が多い)。そんな感想を抱く彼らが、日本では世に出ている雑誌の27%、書籍の実に69%がマンガであると知ったらどんな感想を抱くであろうか。出版物全体の37%をマンガ雑誌やコミック(以降、マンガ雑誌とマンガ書籍を合わせたものをコミックス、マンガ書籍をコミックということにする)が占める日本ではまさにマンガの国ニッポンである(売上においてはマンガ雑誌と単行本売上は4,670億円で出版物全体の約21%を占めている)
〈雑誌発行部数に対してマンガ雑誌が占める割合〉
2007年 2,612,690,000 717,180,000 27.45%
〈書籍販発行数に対してコミックが占める割合〉
2007年 517,940,000 755,420,000 68.56%
〈出版物全体発行部数に対してコミックスが占める割合〉
2007年 1,235,120,000 3,368,110,000 36.67%
〈出版物全体売上に対してにマンガ雑誌・コミックが占める割合〉
2007年 469,900,000,000 2,196,430,000,000 21.39%
(以上出版科学研究所『出版指標2008年』版より)
このような場に、いきなり書き込みしましてすみません。このたびは、ご著書拝受いたしました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。また、このブログの存在、学生にも紹介させていただきます。
ありがとうございました。
投稿情報: 山下玲子 | 2008/10/27 12:18